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その他
その他の修理・メンテナンス事項
ファン・ブロア・送風機の修理・メンテナンス事項および箇所には様々なものがあります。一般的に高速回転体を持つファン・ブロア・送風機などの異常は、騒音・異音、振動、発熱といった現象になって現れます。ここでは、これらのファン・ブロア・送風機の一般的な症状以外に点検すべき修理・メンテナンス事項について記載致します。
- ①電気系統の修理・メンテナンス
- ファン・ブロア・送風機は電気でモーターを回転させ、その力をインペラー(羽根車)に伝達し、風力を発生させます。
このインペラーの負荷が重ければ電流値が大きくなりますが、この電流値を日々モニタリングすることで、もし電流値が上昇するような傾向にあれば、軸受け部やインペラー(羽根車)が何らかの形で過負荷になっている(回転しづらくなっている)ことが考えられます。この状況が酷くなれば異音や温度上昇といった現象になって現れますが、こうした電流値をモニタリングすることで異常を検知することも可能となります。 - ②ガスの変化
- 製造プロセスの改善などによって、ファン・ブロア・送風機を導入した当初に比較してガスの性質に変化が起こっていることもあります。たとえば設計上の温度よりも上昇していたり、あるいは想定していた化学物質の濃度が高くなっている、などです。
温度上昇については、多少であればそのまま使用することも可能ですが大幅な上昇はグリスを耐熱性のものに変更しなければならないなどの対策が必要になるケースもありますので、電流値と同様にモニタリングを行うことをお奨めします。
また、化学物質の濃度については、濃度の上昇はインペラー(羽根車)の磨耗が早く進むことに繋がることもあるので、想定しているメンテナンス期間を短めに設定し、状況を見ながら肉盛りやインペラー(羽根車)自体の交換を行うことが必要となります。