省エネについて
昨今は原子力発電所が停止するなど工場内の消費電力についても盛んに議論がなされています。オンデマンドによる電力管理のほか、工場内の電力消費をまかなうために、コージェネレーションシステムや太陽光発電を行っている企業などもありますが、一方で工場内の電力消費量が大きい機器の消費電力をいかに低減させるか、といったポイントが非常に重要です。
工場内の電力消費量のうち、ファン・ブロア・送風機が占める割合が数十%を占めるような工場が業種によって存在しますので、ファン・ブロア・送風機の省エネへの取組みは、工場全体の消費電力の削減に繋がると言っても過言ではありません。
ファン、ブロア、送風機においての効率はモーターの動力をどれだけ効率よく風量に変換できたかという点で測られますが、このとき吐き出し風量Q とモーターの動力L の間には以下の関係が生じます。
上記式中では、モーター動力は風量に対し「定数×(モーター動力)の1/3乗」でしか寄与しません。
そのため風量を少し増やすだけであってもモーター動力、ひいては消費電力は、風量の増加量に比して非常に大きな出力アップが要求されることになります。
従ってファン・ブロア・送風機の省エネを考える際には、まず実際に必要な風量に対し、
モーター動力が最適かを考えることが重要となります。
省エネ対策の実例