構造について
ファン・ブロア・送風機の主要部品
代表的なファンのタイプとなる遠心ファンを例に取り、ファン・ブロア・送風機における各種部品について解説します。
羽根車 | ケーシング | 主軸 |
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羽根車はファン・ブロア・送風機において心臓部となる部品です。送風効率に大きく関わり目的や用途、環境、メーカー等によりさまざまな種類のものが存在します。 >羽根車 | ケーシングは、ファン・ブロア・送風機の吸入ケース(吸入そで)、吸入コーン、吐出しケースから構成されています。 >ケーシング | 主軸は一般的に機械構造炭素鋼鍛鋼を全面機械加工して作成されています。羽根車質量を支えるのに十分な強度をもち、危険回転数を上回らないような直径、長さを選定します。 >主軸 |
軸受 | 軸封(シール) | |
中型ファンの軸受には通常、転がり軸受が使用されます。転がり軸受には、転がり軸受ユニット・プランマブロックの2種類があり、軸受の潤滑方式にはオイルバス方式とグリースの2 種類があります。 | 一般の送風機の軸封にはノンアスベストが採用されますが、使用目的やガス温度により材質の変更が行われます。 |
方式
軸受の潤滑油の構造方式には、グリース方式とオイルバス方式が存在します。
グリース方式は軸受にグリースを塗布することで、軸受の潤滑性を確保する方式で、オイルバス方式は潤滑油に軸受を浸すことで潤滑性を確保する方式です。
グリース方式は広くファン・ブロア・送風機に普及している方式で、構造が簡易であることからメンテナンス性に比較的優れていますが、遠心力によりグリースの偏りが生じるため軸受寿命が短くなる特徴があります。
オイルバス方式はグリース封入方式に比べて冷却効果が強く、シャフト部位の熱による損耗を軽減、また回転抵抗が小さくなるため、高速回転にも適しており軸受の長寿命化という特徴を持っています。
グリース方式とオイルパス方式の比較
グリース方式 | オイルパス方式 | |
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構造の簡易さ | ◯ | △ |
メンテナンスの容易さ | ◯ | △ |
冷却効果 | ◯ | ◎ |
高速回転 | △ | ◯ |
軸受寿命 | ◯ | ◎ |