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グリス

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グリスアップの重要性

グリスアップのイメージグリスは、回転物の接触箇所において円滑油としての役割を果たしますが、グリスの選定ミスや詰め込み過ぎ、劣化、異物混入などにより、機械に不具合を発生させることがあります。また、良好な運転条件下においては、グリスの補給をあまり気にせずに長時間運転することが可能ですが、高温下、埃や水分が多いなど悪条件の環境下においては、グリスの補給間隔を短くする、あるいはそれ専用のグリスを採用するなどの対応が必要となります。従って、使用環境に合わせたグリス選定と定期的なグリスアップを行うことが重要です。

グリスアップが必要と判断されるケース

グリスアップが必要と判断されるケースには、下記があります。

  • ①軸受け部からの異音。
  • ②軸受け部の温度異常。

グリスアップを行なう手順および実施事項

①ファン・ブロア・送風機本体の軸受け部分や電動機の軸受け部分にキュルキュルといった異音、あるいは高調波のような異音が発生することがあります。このような症状が見られた場合は、グリスの不足、劣化、異物混入などの原因が考えられます。グリス不足および劣化に対してはその補充を行ないますが、異物混入による際にはグリス不足と同時にベアリングが破損している可能性があるので、グリス交換・グリスアップと共にベアリングの交換が必要となります。また、異物混入に際にはその原因を調査し、必要に応じて軸受け部分に異物が混入しない様に対策を行うことが必要です。

②軸受け部の温度異常は、グリスアップが十分でない、あるいは軸部が正確に組みつけられていないなどの原因が想定されます。グリスアップが十分でない場合には給脂を行い、また軸部が正確に組みつけられていない場合は芯が出るように調整を行ないます。なお、そもそものファン・ブロア・送風機が設置される環境が高温のような状況では、通常のグリスを使用すると溶けてしまい機能を果たすことができません。このような場合は高温環境下でも使用できるグリスを採用してグリスアップを行うことが必要です。

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