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オーバーホール

オーバーホール

オーバーホールの重要性

オーバーホールのイメージファン・ブロア・送風機は工場で長年使用されることの多い機器になりますが、長年使用していると様々な部分が傷んだり、交換が必要なケースが出てきます。部分的な修理のみでも使用し続けることは可能ですが、当初の設計値通りの能力が出ない、あるいは振動がひどいなどの場合は、回転体や軸受け、あるいはケーシングなど全ての箇所をチェックし、必要なものを全て交換し新品同様にするオーバーホールを行うことがあります。このオーバーホールを行うことで見た目にも性能的にも元通りにすることが可能となります。

オーバーホールが必要と判断されるケース

オーバーホールが必要と判断されるケースの一例として下記を挙げることができます。

  • ①長年使用していなかったファン・ブロア・送風機を別用途で再利用したい。
  • ②ずっと使用し続けており、性能が低下している、あるいは現状よりもさらに能力を上げたいと考えている。

オーバーホールを行う手順および実施事項

①の長年使用していなかったケースでは、軸受け部分を中心に腐食を起こしている可能性もあるので、ベアリング等を交換しグリスなどの油脂類もすべて交換します。また、別用途に再利用する場合には、例えば耐磨耗性がインペラー(羽根車)に要求されるようなケースではインペラーに耐磨耗用の肉盛りを行ったり、腐食ガスを取り扱うケースではケーシング内部にグラスライニング、またチタン製のインペラーを用いるなど必要な部品を都度改造したり、変更したりします。

②のケースでは、まず性能劣化を起こしている原因を追究します。オーバーホールを行う場合は、製造工場にて全て分解し、軸受けやプーリー、Vベルトなどの部品はすべて交換を行い、注油します。また、高速回転機器であるファン・ブロア・送風機については特にインペラー(羽根車)のバランス調整は必須ですので、これも合わせて行います。なお、現状の設計値以上の能力を出したいなどの場合は、まず製造メーカーに相談されることをお奨めしますが、昨今では高効率モーターも発売されており、おなじ消費電力でも従来品に比較しパワーや回転数がアップしていますので、これに変更するだけで能力を増大させることが可能となります。

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