移設
移設とは
ファン・ブロア・送風機を工場内で設置すると、最初に据付けた場所でそのままで使用されるケースが殆どですが、まれにスペースの関係上移動させたり、あるいは工場そのものを別工場に移転するなど、ファン・ブロア・送風機を移設するケースがあります。このようなケースでは、これまでは何も問題が発生していなかったのに、移設を行ったら騒音などの問題が発生したというケースもあるので、移設においては設置する場所、および接続するダクトなどの取り合いを事前に確認しておくことが必要となります。
移設が必要になるケース
ファン・ブロア・送風機の移設が必要となるケースには、下記があります。
- ①ファン・ブロア・送風機が必要なラインの移転、工場自体の移転。
移設に伴って必要な事項
1.確認事項
ファン・ブロア・送風機を移設する際には、事前に確認をしておくべき事項があります。
- ①ファン・ブロア・送風機の用途(ガス)
- ②設置場所が十分な耐荷重があるか
- ③取り合いのダクトの口径・距離
①については用途に変更がなければ基本的にはそのまま使用することが可能ですが、できれば移設にともなって軸受け部のメンテナンスを行うことが望ましいといえます。
ガスが高温化または腐食性のものになるなど、従来の用途
から大幅に変更になる場合は、できれば事前に製造メーカーに確認をされることをお奨め致します。
また、②③については、移設の検討の際に必ず押さえておかなければならない事項です。特に②に関しては、十分な対策を取っておかないと設置できない、あるいは騒音がひどいなどの問題に発展します。
なお、③については大きなダクトは現場合わせで工事を行なうことが殆どですが、距離が長い、あるいは口径が変更になるようなケースでは事前に部品を手配しておくと、移設に伴う工期を削減することができます。