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温度異常

温度異常

温度異常発生時の点検箇所

温度異常のイメージ一般的に機械は何らかの不具合があれば、発熱という現象となって現れます。ファン・ブロア・送風機においても例外ではなく、特に軸受部分などは異常に温度が上昇するケースがあります。異常な温度上昇は、聴覚や目視による確認ができず、触手によったりサーモグラフィを使用したりして確認が行われます。または、異音や異臭が発生している箇所も発熱を伴っているケースがあります。なお、温度異常が生じる箇所としては下記の部位が上げられ、日常点検時にチェックを行うと未然にトラブルを防ぐことができます。

  • ①軸受部。
  • ②ケーシング(羽根車)。

考えられる原因

ファン・ブロア・送風機のそれぞれの箇所において温度異常が発生する原因は下記の通りです。

①軸受部分で異常な温度上昇が発生している場合には、回転部分を受けているベアリングが機能せず、摩擦による発熱が原因があることが考えられます。例えば、ベアリングにゴミや異物が混入して発熱することがあります。また、ベアリングのグリスが切れて破損し、磨耗するために発熱して異常温度上昇を招くケースもあります。

②ケーシングと羽根車にて異常な温度上昇が起こる場合には、羽根車のアンバランスにより、ファン・ブロア・送風機のケーシングと羽根車が接触し磨耗することによって発生します。その他、長期間の振動あるいは強い衝撃により、クリアランスがずれて摩擦を起こし、発熱することも考えられます。

とるべき対策

温度が異常に上昇する場合は、原因によっては発熱が高温に達し、部品の変形や損傷により機器の停止に繋がる可能性がありますので十分な注意が必要です。これを回避するには日常点検に加えて定期的なメンテナンスを行うことによって、早い段階で異常を発見し対応することで事前に事故を防止することができます。なお、それぞれの部位の温度異常の対策としては以下の通りです。

①ベアリングへの異物混入により発熱している場合には、異物を除去した上で適量のグリスを注入します。異物の除去が難しい場合にはベアリングの交換で対応します。また、グリス切れにより破損している場合にも同様に交換で対応しますが、グリス切れになってしまった根本原因を突き止めて対策を行わないと、交換してもまた同じトラブルになるので注意が必要です。

②羽根のアンバランスにより、ケーシングとの磨耗が発生している場合には、羽根車のバランス調整を行ないます。これは、一般の修理会社では対応できず、ファン・ブロア・送風機のメーカーで行なうケースが殆どです。なお、停止できる時間が限られている、あるいは羽根車やケーシングを現場から持ち出すことが出来ない場合は、現地でのバランス調整を行なうこともあります。また、ケーシングが痛んでいる場合には、こちらも対策を行う必要があります。

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