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Vベルト
Vベルトの修理・メンテナンス
Vベルトは、電動機(モータ)からの動力を回転軸に伝えるためのベルトであり、ファン・ブロア・送風機の場合は電動機(モータ)から羽根車(インペラ)へ動力を伝えます。電動機(モータ)に付けられたプーリーがまず回転し、そこに取り付けられたVベルトが動力を伝えるので、VプーリーとVベルトは摩擦が生じ、使い続けると磨耗します。磨耗すると当然、想定されていた動力を伝えることができませんので、すべりなどが生じないように、定期的なメンテナンス及び交換が必要となります。
想定される症状
Vベルトに想定される不具合には、以下のような症状があります。
- ①Vベルトの異常振動。
- ②Vベルトから発生する異音。
とるべき対策
Vベルトに発生するそれぞれの異常現象に対して取るべき対策は以下の通りです。
①長期間使用するとVベルトが磨耗して擦り減り、Vベルトがゆるむことによってバタバタと振動を立てます。修理としては、Vベルトの張りを調整します。調整で修復不可の場合は、Vベルトを交換します。
②異音の原因は、異常振動と同様に、Vベルトのゆるみによりでプーリーとのスリップが発生してなどに起こります。発生対策としては、定期的にメンテナンスを行い、異常振動や異音の発生前に、張り調整や交換を行なうことが重要です。
③さらに、不具合を回避するには、プーリーとプーリーをアライメントすることも必要です。これまでアライメントは作業者の習熟度も必要でしたが、レーザーによって簡単にアライメントができる機器が市販されていますので、そういった機器を活用して正確にプーリーとVベルトを取り付けることでトラブルを回避することが可能です。