送風機の騒音について
送風機の騒音について
ファン・ブロア・送風機の騒音は、人の耳に聞こえやすい周波数と、聞こえにくい周波数があるため、騒音の問題においては、可聴音である20Hz~20kHzの範囲のうち、比較的耳の感度が良い「200Hz~8kHz」ぐらいを対象とします。
人間の耳に近い感覚での音の大きさをA特性といいます。
逆に周波数補正をしない音圧レベルをC特性といいます。
何デシベル以上が騒音という決まりはありません。
人間の耳に、「不快かどうか?」 が問題となります。
【騒音】とは
・耳にうるさく感ずる音。
・やかましい音。
・振動数が不規則で、不愉快な音。
排気音と透過音の違い
ファン・ブロア・送風機における騒音には、排気音・透過音の2種類があります。
クイズです
(Q)上の写真を見比べてみて違いが判りますか?
(A)ファン・ブロア・送風機の騒音データとして、排気音・透過音の2種類のデータを提示しています。排気音は、風の流れの音となります。
測定方法としては、解放された吸込管から羽根車の直径もしくは1mのうち、長い方の距離で測定します。
透過音は、風が流れている管の外側での騒音値となるので、吸込管に蓋をした状態で測定しています。
(Q)排気音・透過音の 騒音値の差は、何dB(A)でしょうか
(A)排気音と透過音の差は、およそ10dB(A)ぐらいです。
ファン・ブロア・送風機における騒音対策 排気音・透過音
排気音対策
排気音の減音対策としてのサイレンサー(消音機)を設置します。
一般的には10dB(A)程度の減音ですが、高性能品の対応もしています。(要相談)
透過音対策
透過音の対策としては、ラギング施工をいたします。下記は遮音実績写真です。
グラスウールを巻いた上にカラー鋼板などで覆います。
客先では防音BOXの中に設置したり、小屋掛けする事が良くあります。