送風機の振動調整
外観食品業界ターボファン
仕様
風量 | 75m3/min | 本体タイプ | ターボファン |
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静圧 | 4.41kPa | 軸受タイプ | モーター直動型 |
電動機 | 11kw | 羽根車材質 | SS |
回転速度 | 2950min-1 | ケーシング材質 | SS400 |
吸気温度 | 120℃ | 番手 | 4 |
特徴
ファンやブロワーを運転・管理する中で、1つの大きな指標となるのが振動値です。振動値は、送風機軸受上において、垂直方向、水平方向、軸方向の振幅を計測するのが一般的です。JISB8330によって回転数毎の振動の参考基準値が定められており、その基準値よりも小さな値を保って運転を行う事が、ファン・ブロワーのトラブル防止、長寿命化の為には不可欠です。
ファン・ブロワーの振動の原因には、羽根車のアンバランスや軸受台の強度不足などがあり、更にアンバランスの原因としては、羽根車の摩耗・腐食・異物付着などが挙げられます。ファンやブロワーは高速回転機器ですので、回転体の僅かな重量変化が、大きな送風機振動を引き起こす場合があります。解決策として、今回は、羽根車のバランス調整方法をご紹介いたします。
羽根車のバランス調整は、羽根車に錘(バランスウェイト)を取り付ける事で羽根車単体の釣り合いと回転体全体のバランスを調整し、ファン・ブロワーの振動を低減させるという方法で行われます。現地にて送風機を運転しながら、振動計測を行い、錘の取り付け位置と重量を計算します。点検口や吸込み管より、テスト錘を取り付ける作業を数回繰り返すことにより、アンバランスが解消されていきます。振動が大きく近づくのも危険だった送風機が、劇的に静かになり、現場担当者様が驚かれる事例が多くあります。
送風機の振動が大きいと感じた場合は、専門業者による送風機点検・振動測定を行ってください。現場作業にて羽根車の動バランス調整(ダイナミックバランス調整)を行うことが可能です。送風機の腐食・摩耗状況、送風機の大きさや設置状況により対応ができない場合もありますので、お問合せフォームよりご相談ください。
用途例
2121