ファン・ブロア・送風機のオーダーメイド品や特注機の設計、修理・メンテナンスのことならお任せ!ファン・ブロア・送風機.com

技術相談室
tel:03-3214-4721
fax:03-3214-4725




HOME
基礎技術知識
種類について

種類について

種類別の用途

ファン・ブロア・送風機の種類ごとの特徴と用いられることの多い用途を下表に記します。

分類 形式 特徴
ファン 多翼ファン
(シロッコファン)
多翼ファンとも呼ばれ、前傾の羽根を多く持ち、筐体と整風器の中で、その多くの羽根が回転する構造になり、小型で圧力係数が高いことが最大の特徴です。その反面やや効率が低い面もあります。工業用途だけに限らず、民生品にも一般的に普及しています。
ラジアルファン
(パドルファン)
羽根車の形状がシンプルで、ファン自体の耐久性に優れている特長があります。使用する現場に粉塵等が飛散する場所に使用されることが多くなっています。ラジアルファンは斜流タイプと軸流タイプの2 タイプが一般的に普及しています。
後向きファン
(ターボファン)
ターボファンとの名称の方が世の中に普及しているファンです。羽根が後ろに傾いていることが特徴です。ターボファンは羽根に強度を持たせやすく、ファン自体の性能が安定して発揮することから、幅広い用途・シーンで使用されています。
翼形ファン
(ターボファン)
その名の通り、羽根車が翼形状になって羽根車の形状から風量を必要とする場合に、向いています。
斜流ファン 軸流ファンと遠心ファンの中間の位置するファンです。軸方向から空気を吸い込み、軸の斜め方向に圧力を与えて、軸方向に空気の出口を変えて送風する構造となっています。その他の特徴として、小型で計量であることがあげられます。
軸流ファン 非常にシンプルな構造で軸方向から空気を吸い込み、そのまま軸方向に送風します。ターボファンの中で最も効率がよく、発熱体の冷却用途として幅広く使用されており、抵抗物による風量の増減が比較的少ないことが特徴です。
横流ファン クロスフローファンなど、様々な名称を持っているファンになります。空気を送る出口が横に長く薄いことが特徴で、エアーコンディショナー等で多く採用されています。クロスフローファンの効率はシロッコファンと同等で、安定した高速気流を生むことができます。
ブロア 遠心・斜流ブロア 遠心ファンと斜流ファンよりも圧力が高くなっていることが特徴で、多段式と単段式があります。流通しているブロアの中で、様々なところで使用されている一般的なブロアです。
軸流ブロア 遠心・斜流よりも圧力が高くなっていることが特徴です。粉塵等が飛散する環境での仕様には不向きな点もありますが、遠心ブロア・斜流ブロアと比較して効率が良いものが多くなっています。

羽根形状と主要スペック

ファン・ブロア・送風機の種類ごとに用いられることの多い、主要な領域のスペックを下表に記します。この表の値から外れた特殊使用のファン・ブロア・送風機も存在します。

 

形式 羽根車形状 全断熱効率〔%〕 風量〔㎥/min〕 圧力〔kPa〕
遠心 後向きファン・
翼形ファン
(ターボファン)
後向き扇風機翼形ファン(羽根車形状図) 後向き65~85
翼形75~85
ファン30~30,000
ブロア50~6,000
ファン1~15
ブロア10~100
ラジアルファン
(パドルファン)
ラジアルファン(パドルファン)(羽根車形状図) 55~75 50~20,000 2~20
多翼ファン 多翼ファン(羽根車形状図) 45~70 20~5,000 ~1.2
斜流 斜流ファン 斜流ファン(羽根車形状図) 60~85 2~10,000 ~5
軸流 軸流ファン 軸流ファン(羽根車形状図) 70~90 120~50,000 ~2.5
  形式 性能曲線 性能の特徴
遠心 後向き扇風機翼形ファン 後向き扇風機翼形ファン(性能曲線図) 風量-圧力曲線の関係が山形になります。風量が増大するにしたがって、軸動力も大きくなりますが、一定以上になれば軸動力は急激に減少します。(リミットロード性がある)
ラジアルファン(パドルファン) ラジアルファン(パドルファン)(性能曲線図) 風量-圧力曲線の関係が山形になります。風量が増大するにしたがって、軸動力も大きくなります。
多翼ファン
(シロッコファン)
多翼ファン(シロッコファン)(性能曲線図) 風量-圧力曲線の関係が、谷のある山形になります。 風量が増大するにしたがって、急激に駆動力が著しく大きくなります。
斜流 斜流ファン 斜流ファン(性能曲線図) 風量-圧力曲線の関係が、現状気味の平行になります。
風量が増大しても、駆動力はほとんど平坦に推移していきます。
軸流 軸流ファン 軸流ファン(性能曲線図) 風量-圧力曲線の関係が、谷のある山形になります。
風量が増大しても、駆動力は緩やかな減少から増大、減少を繰り返して推移していきます。

※グラフの横軸に風量、縦軸に圧力と軸動力となっています。

page top