ガス漏洩防止提案
ガスを扱う際の注意事項
ファン・ブロア・送風機は様々な用途で使用され、特殊なケースでは腐食性のガスや、周囲への漏洩が忌避されるガスを取り扱うといったことがあります。ファン・ブロア・送風機はエアー自体に圧力を持たせるため、ケーシング内部が外気よりも高圧になることによって、ダクトに通じる部分(排気する部分)以外にも通常の使用のままだと軸部分からエアーが漏れることになります。この回転軸からの内部ガスの漏れを回避するには様々な機構・方法があり、ガスの特性によって最適なものを選択することが望まれます。
ガスの漏洩を防止する方法
ファン・ブロア・送風機が取り扱うガスを外に漏れないようにするための方法の一つに、メカニカルシールがあります(上記の写真を参照)。このシールは、通常であれば圧力の高い機内側から圧力の低い大気側にガスが漏れる軸部分を、上記の写真のようなメカニカルシールと呼ばれる堰を設けた構造とし、大気側からパージをすることで機内側からのガス漏洩を防止します。このパージに使用されるガスは、通常はチッ素パージと呼ばれる、窒素ガスを大気側から圧力をかけてパージすることでガスの漏れを防止します。
ガスを大気側から圧力をかけてパージすることでガスの漏れを防止します。
軸シールには上記で説明したようなメカニカルシールやグランドシールが一般的な方法となりますが、軸からのガス・エアーの漏れに対する対策としては、下記があります。
- ①ノンアスベスト・ジョイントシート。
- ②ラビリンスシール。
- ③グランドシール。
- ④メカニカルシール。
- ⑤ガスシール。
なお、特殊仕様として、ラビリンスシールとバランスパイプを組み合わせた方式もあります。この方式では、軸封部にガス室を設けて、バランスパイプによりガス室内にガスを強制的に吸込み側へ送り込むことで、ガス室の負圧を保ち、機内側からのガスの漏洩を防止します。
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