メンテナンスフリー提案
ファン・ブロア・送風機における日々のメンテナンス
工場のメインのユーティリティとして使用されるファン・ブロア・送風機は、工場の生産ラインなどの都合上、24時間稼動など過酷な条件下で使用されます。特に連続稼動が要求されるような場合、日々の点検は重要な要素ですが、それと同時になるべくメンテナンスフリーとなるようなファン・ブロア・送風機を採用することが必要です。ファン・ブロア・送風機で特にメンテナンスが必要な箇所は軸受け部分となりますが、グリース注入方式よりもオイルバス方式の方が、よりメンテナンスフリーに近い形で稼動をさせることが可能です。
ファン・ブロア・送風機のメンテナンスフリー対策
グリース方式とオイルパス方式の比較
グリース方式 | オイルパス方式 | |
---|---|---|
構造の簡易さ | ◯ | △ |
メンテナンスの容易さ | ◯ | △ |
冷却効果 | ◯ | ◎ |
高速回転 | △ | ◯ |
軸受寿命 | ◯ | ◎ |
ファン・ブロア・送風機に採用される軸受け部分の給脂・給油方式には、大きく2つあります。
ひとつは、グリス封入方式という、グリスを軸受け部分のベアリングに注入する方式です。このグリス注入方式は、ファン・ブロア・送風機のインペラー(羽根車)は高速で回転するため、その回転による遠心力が働き、グリースが内側から外側に集まりやすくなります。その結果、グリスが少ない部分、つまり内側で熱が発生しやすくなっています。
それに対して、遠心力によっても潤滑油にばらつきが出ない軸受けの給脂・給油方式が、オイルバス方式と言われるものです。このオイルバス方式は左の図のように軸受け・ベアリング自体がオイルに浸漬している状態となっています。このオイルはグリスに比較すると非常に粘性が低いため、オイルがベアリング全体に行きわたり、過酷な使用条件化でも良好な潤滑性能、および冷却性能を示します。ファン・ブロア・送風機ではインペラー(羽根車)が高速回転しますが、このオイルバス方式ですとまた回転抵抗が小さくなる上冷却効果が強いので、シャフト部位を高熱による損耗から守ります。
従って、ファン・ブロア・送風機を長時間に渡って稼動させなければならない状況では、グリス注入方式ではなくオイルバス方式を採用した方が、メンテナンスフリーに繋がります。
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