長寿命化提案
寿命を縮める要因
ファン・ブロア・送風機は、モーターの動力を使ってインペラー(羽根車)を回し、所定の静圧と風量を得ます。エアーのみを取り扱う通常のケースではおおきく寿命が短くなるようなことはありませんが、エアーに含まれる粉体・固体を搬送するといった使い方や、腐食性のガスを取り扱うようなケースでは、インペラー(羽根車)の先端が紙との摩擦によって磨耗したり、腐食性のガスによって徐々に腐食を起こし、寿命が短くなることがあります。これらの要因に対しては下記の対策があります。
風量・静圧を能力どおりに発揮させる対策
粉体や固形物などを搬送する目的で使用するファン・ブロア・送風機には、インペラー(羽根車)に耐磨耗対策を施すと、ファン・ブロア・送風機の寿命を長くする事が可能となります。具体的には、上記の写真のようにインペラー(羽根車)に肉盛りを施すことで、粉体・固形物と接触・摩擦を起こしても、それらによってインペラー(羽根車)が磨耗しないようにします。
なお、こうした磨耗対策を施しても激しい磨耗をしてしまうといったケースがあります。このようなケースでは、実際使用している本体とは別に、予備のインペラー(羽根車)を持つことをお奨めします。予備のインペラー(羽根車)持っておくことで、定期的なインペラー(羽根車)の修繕・補強・バランス調整を行いながら、送風機を長く使用することができます。
また、腐食性のガスを取り扱う場合には、耐食性の高い材料に変更したり、ケーシング内部をゴムライニング、あるいはエポキシコーティングを行うことで、長期間の使用に耐えられるファン・ブロア・送風機にすることができます。
導入例
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